初めての海外旅行はライトアップに感動させられました

私の最初の海外旅行は大学の友人と行ったギリシャでした。当時の私は海外旅行のことを何も知らず、事前に本で情報収集しましたが今と比べると旅行初心者でした。
出発の2時間前には空港に行くのだということも、この旅行で初めて知りました。大きな荷物を抱えて移動するのがどれほど面倒なことか知ったのもこの時でした。
空港で航空券を受け取って航空会社のカウンターでチェックインをしましたが、空港に行ったことさえなかった私にはすべてが新鮮でした。そして飛行機へ。飛行機でドリンクサービスを受けるのも、機内食をいただくのも初めてです。外国人のキャビンアテンダントさんと英語でやり取りすると、日本上空を飛んでいてもすでに外国にいるかのような興奮を感じました。
しかしいくら興奮してもヨーロッパは遠かったです。飛行機での過ごし方など考えてもいなかったため、飛んでいる間は言葉で言えないほど退屈でした。映画も音楽もおもしろくなくて、結局は旅日記を書いて時間をつぶしたのを覚えています。ロンドンで飛行機を乗り換えてギリシャに行ったのですが、まずロンドンまでが12時間かかりました。ロンドンからギリシャへは4時間ほどだったと思いますが、乗り換えの待ち時間が6時間もありました。ロンドン到着が夕方だったので、次の飛行機を待っている間に空港の店が1つまた1つと店じまいを始めました。
外は暗くなっていき、人もまばらに。しかし私たちが飛行機に乗るのはまだ先といった状況でした。そしてやっとギリシャ行きの飛行機に乗れました。その時には日本では翌日の朝になっていたので、体力的にも眠くて仕方がありませんでした。それでも機内食を食べ、退屈に耐えて私たちはやっとアテネに到着したのです。
入国審査を受けて市内までバスで行きました。アテネ市内で別のバスに乗ってバスターミナル行くつもりでした。早朝だったのでまだ薄暗く、地図を見ても自分たちがどこにいるのか分かりません。バス停だけは見つけたので、そこでバスが来るのを待ちました。ふと私は後ろをふり返りました。すると道のずっと先に白い大きな石の山があり、その山の上にあるパルテノン神殿がライトアップされていたのです。「ああ、本当にギリシャに来たのだ」と初めて実感しました。
何年も憧れ続けたギリシャの地に自分が立っているとは何て幸せなことでしょうか。私は身が引き締まる思いでした。このあと何度も海外旅行をしました。ギリシャだけでも4回行きました。しかし初めてライトアップされたアクロポリスを見た時の感動は決して忘れられません。
